愛媛県松山市興居島出身の土木技師で、昭和初期に新潟県で信濃川の治水工事を指揮した宮本武之輔(1892~1941年)の生き方を学ぶ講演会が14日、松山市役所であり、市民ら約290人が郷土の偉人の人柄に触れた。
 信濃川はかつて大雨のたびに氾濫する暴れ川で、宮本は水害から住民や農業を救ったとして現在も新潟で愛されている。講演会は新潟のNPO法人「信濃川大河津資料館友の会」(燕市)などが主催し、宮本も卒業した東京大の高橋裕名誉教授が講師を務めた。