農薬や化学肥料を基準より減らした「エコえひめ農産物」の収穫体験交流会が27日、愛媛県今治市中寺のJA越智今治農産物直売所「さいさいきて屋」などであり、主婦ら市民21人が安心安全のための工夫や苦労を肌で感じた。
 エコえひめ農産物は県の認証制度。県ブランド戦略課の担当者が「購入経験があるのは県民の2割弱にとどまる」と普及途上にある現状を説明。「どこで販売されているか分からないという声が多いが、県のホームページに記載しているので参考にしてほしい」と呼び掛けた。
 参加者は市内の農家のビニールハウスで、農薬を3割以上減らして栽培しているイチゴの収穫を体験。害虫の天敵であるダニをハウス内に入れて消毒の回数を減らすと聞いて驚きながら、熟したイチゴを丁寧に摘み取り頬張った。