宇和海赤潮、新たに5300万円被害 南予3地区
宇和海の広範囲で赤潮が発生し漁業被害が出ている問題で、愛媛県は3日、八幡浜、西予、宇和島の3地区で1~3日にかけて新たに養殖のブリやマダイなど5種約4万2000匹がへい死し約5300万円の被害が出たと発表した。6月下旬以降の被害額は累計約6500万円となった。
県水産課によると、有害プランクトンの「カレニア・ミキモトイ」が宇和島や西予で危険濃度の海水1ミリリットル中1000個を大幅に超過。3日時点で宇和島湾の8万7000個を最高に、三浦湾7万個、吉田湾4万8000個、遊子湾2万1300個などを検出した。
八幡浜沿岸の調査箇所では危険濃度を下回ったものの、県水産課は「急に濃度が上昇することもある。どの海域も油断は禁物」と説明。引き続き餌止めや漁場監視を呼び掛けている。