宇和海の赤潮被害1億円超に 2年連続
宇和海の広範囲で赤潮が発生し漁業被害が出ている問題で愛媛県は6日、西予と宇和島の両地区で4~5日にかけ新たに養殖マダイなど約8万200匹がへい死し、約5400万円の被害が出たと発表した。6月下旬以降の赤潮被害は累計で約13万5200匹、約1億1900万円となった。1億円を超えたのは2年連続。
県水産課によると、依然として宇和海中部海域を中心に有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」が危険濃度の海水1ミリリットル中千個を大幅に超過して確認されている。5日時点の有害プランクトンは、宇和島湾沖で20万個だったのを最高に、宇和島湾で6万7千個、三瓶湾で3万2千個などを検出した。4~5日にへい死した養殖魚種はマダイのほか、ブリ、トラフグ、ヒラマサだった。