宇和海で発生している有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」による赤潮で、愛媛県は1日、八幡浜と西予両地区で養殖スズキなど約1万300匹がへい死し、約1000万円の漁業被害が出たと発表した。6月下旬には八幡浜地区で養殖マダイ約2700匹のへい死(被害約200万円)が確認されており、被害額は計約1200万円となった。
 県水産課によると、6月29、30の両日、両市の沿岸でいずれも養殖のスズキとマダイ、シマアジが死んでいるのが見つかった。
 県水産研究センター(宇和島市)や地元漁協の水質調査では、海水1ミリリットル中1000個とされる危険濃度に対し、八幡浜市の合田で30日に3万個を検出。西予市の三瓶湾で27日に1万9200個、28日にも1万3600個を確認している。