宇和海の広範囲で6月上旬から発生していた赤潮について愛媛県は14日、原因となる有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」が9~11日に沿岸部11カ所、沖合4カ所で実施した調査でいずれも1個も確認されなかったとして、終息宣言を出した。一連の漁業被害総額は約3億7200万円に上った。
 県水産課によると、9月1日以降、沿岸部で海水1ミリリットル中千個(アコヤ貝は1万個、アワビは200個)の危険濃度を超えた箇所はなかった。8月下旬以降に急潮が流入し、湾内の海水交換が進んだことなどが原因とみている。