第19回宇和島文学歴史講座(愛媛県宇和島市、市教育委員会、愛媛新聞社主催)が4日、宇和島市堀端町の市生涯学習センターで始まった。初回は鬼北町教育委員会教育課主任の幡上敬一さん(41)が「奈良山等妙寺の発掘調査成果から」と題して講演。市民ら約40人が同町にある南予屈指の名刹(めいさつ)の歴史に耳を傾けた。
 幡上さんは奈良山等妙寺縁起の記述や文献を基に寺の役割を紹介。「等妙寺は神を祭り、仏に祈りをささげる場所で、神と一体化するために修行へ向かう拠点だった」と解説した。