19日未明に発生した豊後水道を震源とする地震で、震度4を記録した宇和島市では、発生直後に市内全域を対象にした防災放送から人気バンド「SEKAI NO OWARI」の楽曲が数秒間、2回にわたって流れる不具合があった。
 市によると同放送は緊急時、市内各地の屋外スピーカー243基と、各家庭に配布する防災ラジオ約2万7500台が自動的に起動。24時間放送のコミュニティーFMが使う周波数の電波に割り込む形で、本来は約40秒間「テレビ、ラジオをつけて落ち着いて行動してください」などのアナウンスを繰り返す。
 19日午前3時半ごろの地震後、システムは起動したものの、アナウンスが流れないトラブルが発生。無音の状態が続いた後に、同時刻にFMで流されていた同バンドのNHK平昌冬季五輪テーマソングの「サザンカ」が放送される不具合が2度続いた。
 市危機管理課は庁舎内にある自動制御機器の不具合が原因とみており、詳細を調査中。