宇和のブドウたわわ、収穫本格化 園児ら味見
愛媛県内有数のブドウ産地である愛媛県西予市宇和地域で、収穫作業が本格化している。9日にオープンした観光ブドウ園では10日、招かれた地元の園児らが、新鮮ではち切れそうな果実をおなかいっぱい味わった。
JA東宇和などによると、標高約200メートルに位置し昼夜の気温差が大きい宇和地域はブドウの栽培に適し、約50戸が計約25ヘクタールで実施している。今年は梅雨の長雨で裂果の被害が出た品種もあるが、最近の好天もあり例年並みの糖度に仕上がっているという。管内全体で20~30品種約500トンの収穫を見込み、9月末ごろまで県内を中心に出荷される。
宇和町下川の観光ブドウ園(三好武夫さん経営)では、約60アールにデラウエアやブラックオリンピアなど11品種を育てる。10日は恒例になった下宇和保育園の園児招待があり、年長6人がブドウ狩り。たわわに実った房をはさみで切り取って口に運び「甘くておいしい」と笑顔を見せた。