俳人正岡子規の俳句にメロディーをつけた「正岡子規のふるさとシンフォニー」を手掛けた作家で音楽家の新井満さん(68)が、10月に出版したCDブック「春や昔」の直筆原稿を愛媛県松山市に寄贈し、25日、市役所1階ロビーの展示コーナーを訪れた。28日まで公開し、12月以降は市子規記念博物館で展示する。
 シンフォニーは、子規の句を選んで並べた「詞」にメロディーをつけた三つの楽曲と五つの朗読部分で構成。CDブックには曲が生まれた経緯や完成までの苦悩などが記されている。
 展示コーナーに立ち寄った新井さんは「手書きだと力を入れたところと抜くところ、強弱がはっきりしている」と振り返った。