女流画家・河崎蘭香をしのぶ 八幡浜で百回忌に35人
明治から大正時代に活躍した愛媛県八幡浜市出身の画家・河崎蘭香(1882~1918年)の百回忌法要が7日、菩提寺である八幡浜市郷の蔵福寺であった。檀家(だんか)ら約35人が参列し、画家として女性として足跡を残した郷土の偉人をしのんだ。
蘭香は小学校卒業後に上京し音楽学校に入学した。卒業後は画家を志して京都で四条派の画法を学び、1902年に再度上京。当時の代表的な婦人誌「婦女界」の表紙絵を担当するなど第一線で活躍した。
女性としても憲法学者の金森徳次郎と14年間交際。金森の両親の強い反対で結婚は実現しなかったが、46年に吉田茂内閣の国務大臣となった金森は新憲法の草案をつくる際、20歳以上であれば親の同意なしで結婚できるように改正した。