大規模な地震の発生を想定した四国電力伊方原発の総合訓練が28日、伊方町九町の原発構内などであり、四電社員ら約270人が災害時の対応を確認した。
 伊方原発では年2回訓練を行っており、2015年度は初めて。今回は14年7月に続いて、事故状況などを事前に周知しないブラインド方式で行い、高松市の本店と松山市の原子力本部もテレビ会議システムなどを使って参加した。
 地震の揺れで3号機原子炉が自動停止し、外部電源も喪失したとの想定で、午前9時10分ごろから事故時の対応拠点となる緊急時対策所に増田清造所長ら約100人が集結。「震源地は土佐沖、震度は県内7、伊方町は6強」「愛媛に大津波警報発令」などと声を張り上げながら情報を共有し、現場への指示を行った。