大王製紙(愛媛県四国中央市)は16日、4月に閉館した美術館「エリエールスクエア松山」(松山市柳谷町)について、一般向け高級ホテルとして活用すると発表した。ホテル名は「瀬戸内リトリート青凪(あおなぎ)」で、12月にオープンする予定。
 運営するのは、旅館の経営・再生支援やコンサルティングを手掛ける温故知新(東京)。大王によると、大王が約3億円かけて改装し、運営を委託する。全7室で全室100平方メートル超のスイートルーム、うち4室に露天風呂も設ける。
 建物は建築家の安藤忠雄氏が設計し、1998年に完成。本館が地上5階、別館は地上4階で、地階でつながっている。ゲストハウスとして宿泊できる施設だったが、一般客が宿泊し安藤建築に直接触れられるようホテル事業を取り入れ、運営を専門業者に委託することにした。