県教育委員会文化財保護課は11日、現存最古の道路可動橋である愛媛県大洲市長浜地区の「長浜大橋」が国重要文化財(重文)に指定されたと発表した。文部科学省が10日付で官報公示した。
 長浜大橋は肱川河口に架かり、長さ232.3メートル、幅6.6メートルの鋼橋で、1933(昭和8)年10月に着工、35年8月に完成した。旧長浜町の町長だった西村兵太郎(1884~1935年)が開通に尽力。可動橋を多く手掛けた土木技術者の増田淳(1883~1947年)が設計した。
 現在も開閉機能を保持しており、当時の先進的な工法を用いた大規模な跳開橋であることなどが高く評価された。「赤橋」の愛称で親しまれている。