南海トラフ巨大地震へ備えようと、愛媛県上島町の総合防災訓練が31日、町全域であり、住民4130人が避難経路や安否連絡の手順などを確認した。
 午前7時55分に高知県沖で巨大地震が発生、町内で震度6強を記録し津波警報が発令されたとの想定で行われた。同町弓削下弓削の町消防本部に災害対策本部が設置され、住民に防災無線などで避難を呼び掛けた。
 弓削久司浦地区では、六つの組ごとに定められた一時避難所に住民が集まった。組長は避難状況を確認、地区長は組長からの報告を集約し、衛星電話で対策本部に報告した。陸上自衛隊松山駐屯地の第14特科隊の隊員14人は炊き出し訓練などを実施した。