2014年に開校140周年を迎えた愛媛県西条市大町の大町小学校で10日、「宇宙桜」の記念植樹があり、6年生92人が将来の希望を胸に苗木に土をかけた。
 宇宙桜は、08年11月から約8カ月間、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で保管された14種類の種から育ったもの。大町小の苗木はヤマザクラの変種「稚木の桜」で、宇宙から帰った約230粒の種のうち発芽したのはわずか10粒という。
 植樹は、桜を通して西条市と縁があり、宇宙桜の計画にも関わった園芸研究家の武井道夫さん(67)=高知市=が、子どもに夢を与えたいと提案、宇宙に行った種から育てた苗木を提供した。11年から花を咲かせており、宇宙空間での影響かどうかは不明だが、通常5枚の花びらが4枚のものも咲くという。