夜の輪転機にびっくり 本社印刷センター見学
新聞を身近に感じ親しみを持ってもらおうと、愛媛新聞社は24日深夜、伊予市下三谷の印刷センターで「ミッドナイト見学会」を初めて開いた。抽選で選ばれた小中学生と保護者22組60人が、翌日付の朝刊を刷る作業を間近で見学し新聞作りの現場を肌で感じた。
参加者は、取材や編集、印刷、配達など新聞が届くまでの実際の流れを追った映像を視聴。ロール紙を222本保管できる立体紙庫や、災害時の新聞発行を考えた地下の免震装置などを見学したほか、パソコンで制作してセンターに送信し、紙面データを焼き付けたアルミニウム製の印刷板「刷版」、歴代号外、記者が使用したカメラなどに触れ新聞の歴史も学んだ。
インクのにおいが漂う輪転機室では、会話が聞こえないほどの大きな音をたて、高速で印刷する様子にくぎ付け。特別に間近で見ることができ、一日の発行分を2時間あまりで刷る迫力に大人も目を輝かせ、手にインクをつけつつ刷り上がったばかりの朝刊に笑顔で目を通した。