町民を対象にした愛媛県愛南町の「住民ディレクター育成講座」が20日、同町御荘平城の御荘文化センターなどであり、約20人がパソコンやスマートフォンを活用して町内外の複数拠点を同時に結ぶ多元中継を体験した。
 ケーブルテレビ(CATV)などの番組作りを通じて地域活性化を担う人材の育成と、災害時の情報伝達技術を磨くのが狙い。多元中継を活用した番組を制作する福岡県東峰村のCATV「東峰テレビ」の総合プロデューサー岸本晃さん(61)が講師を務めた。
 講座では文化センターと町内2地区を多元中継。文化センターに集まった参加者が、2地区の区長らから避難訓練や防災学習の取り組み、地区住民の防災意識などについて聞き取りを行った。講座後半には町内外の計7カ所を結び、福岡県や千葉県の参加者ともやりとりをした。