いよぎん地域経済研究センター(IRC)が29日発表した愛媛県内企業の従業員1人当たりの夏のボーナス支給見込み額は前年を1.6%下回る37万9千円で5年ぶりに減少に転じた。製造業は4年連続で増加する一方、非製造業は2年連続の減少で明暗が分かれた。
 製造業は大手企業の好業績を反映し、1.2%増の50万5千円。7業種のうち、食料品6.6%増、紙・パルプ3.5%増など4業種で前年を上回った。
 非製造業は2.5%減の35万円。5業種のうち原油価格下落がコスト削減に作用した運輸は4.3%増で、唯一前年を上回ったが、ほかの4業種は減少した。サービスが2.0%減、卸売と小売がともに0.8%減で、消費税増税後の反動の影響を受けた。