私立大学の教職員が先進的な取り組みを共有し、将来の方向性を探る「私立大学フォーラム」が7日、愛媛県松山市文京町の松山大であり、地方創生の流れを踏まえた「地域と元気を共有できる大学づくり」をテーマに県内外の約130人が議論を深めた。
 意見発表では、財務省大臣官房総合政策課専門官の葛見雅之氏が、地方への企業の拠点シフトや若者の地元志向などを機に地域が再認識されていると指摘。「日本再生のキーパーソンは若者であり、大学には拠点になってほしい」とし、改革の担い手として大学職員の役割の大きさを強調した。
 大学イノベーション研究所(名古屋市)所長の山内太地氏は、全国の国立大などで続々誕生する地域系学部について「高い専門性でしっかり地域に根付く必要がある」と呼び掛けた。