愛媛県内の多くの市町が「平成の大合併」から10年となるのを機に、住民主体の地域づくりについて考えるフォーラムが31日、松山市であった。市民グループや行政関係者ら約70人が、若者をどう巻き込むかなどの課題をめぐり意見を交わした。
 パネル討論で、NPO法人・八幡浜元気プロジェクト代表理事の浜田規史氏は「清掃活動から始まった団体主体の取り組みが、地域活動を活発化させるお手伝いへシフトしている」と説明した。
 具体例として、明治以降に住民が新天地を求め、米国に渡ったとされる「打瀬船(うたせぶね)」を若者グループが、かまぼこ板で再現した活動などを紹介。「『人財』を育成する機会になった」と振り返った。