地元造り酒屋が「酒蔵カフェ」来月開店 砥部
観光・文化施設が集まる愛媛県砥部町大南地区に、地元の造り酒屋協和酒造が3月21日、古い酒蔵を改装して「酒蔵カフェはつゆき」をオープンする。開店準備を進める谷口直子専務(41)は「砥部の里山を感じられる、ゆっくりとした癒やしの時間をつくりたい」と意気込んでいる。
同社近隣には砥部焼伝統産業会館や坂村真民記念館、町陶芸創作館があり、砥部焼の窯元も多い。多くの観光客が訪れるが、ゆっくり休める場所が少なく、谷口専務は以前から「この辺りでコーヒー飲めるような所はないかな」などと休息場所を求める声を耳にしていたという。
「この辺りを歩きやすくしたい」との思いで、江戸後期に建てられた蔵を利用したカフェ開設を発案。2014年9月、賛同した地元有志でプロジェクトチームを立ち上げた。県の14年度観光集客力向上支援事業に選ばれ、500万円の補助も受けた。
タンクや貯蔵庫がある酒蔵の2階部分に、カフェスペースやイベントスペースを設置。里山をコンセプトに、酒だるの丸い木ぶたをテーブルに利用する。カフェ営業は金、土、日曜と祝日の午前11時~午後3時半を予定。