土用の丑(うし)の日の24日、最高気温が32度を観測した愛媛県松山市では、本格化する夏の暑さを乗り切ろうとウナギのかば焼きを買い求める客でにぎわった。
同市西垣生町のウナギ問屋は、この日のために用意した体長30センチほどの国産ウナギ約2000匹を早朝から準備。タレと絡めたウナギを網にのせて焼き上げると、店内は食欲をそそるにおいが充満した。
国際自然保護連合(IUCN)がニホンウナギを絶滅危惧種に指定して1年が経過したが、仕入れ値にあまり影響は出ていないという。井上泰介社長(73)は「焼きたてのウナギを出すため、身がふっくらした肉厚な仕上がりになっている。おいしく食べてほしい」と話した。