四電2期連続黒字 4~6月期決算
四国電力(高松市、佐伯勇人社長)が30日発表した2015年4~6月期連結決算は、豊水や修繕費の減少などが寄与し、経常利益が前年同期比102.3%増の43億9200万円、純利益も138.4%増の23億7100万円で、2期連続の黒字となった。
9月中間は修繕費の増加などで、経常利益90億円(前年同期比54.4%減)、純利益は60億円(51.6%減)と予想。伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働時期が流動的として中間配当は4期連続で見送る。
4~6月期の総販売電力量は62億5200万キロワット時。省エネ機器の普及による節電の影響などで0.4%減少した。売上高は1535億3900万円。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度に基づく賦課金の増加などで2.0%の増収となった。
通期の損益予想は引き続き未定。高松市の本店で会見した佐伯社長は「伊方3号機が万一、年度内に再稼働できなくても就任1年目の黒字はなんとか確保したい」と述べた。
伊方原発から半径20キロ圏の住民を対象に続けている訪問対話活動に触れ「原子力に対する地域のさまざまな意見や要望をしっかりと伺うよう指示している」と話した。