四電社長「我慢の一年」 会見で今年振り返る
四国電力の千葉昭社長は25日、高松市の本店で会見し、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働の見通しが立たない状況が続いてる今年を振り返り、「我慢の一年だった」と述べた。
千葉社長は夏までの原発再稼働を前提に事業展開を考えていたとして、「(春に)再稼働が難しいと分かって事業計画を見直し、4期連続赤字を避けるためにさまざまな効率化の努力を積み重ねてきた」と話した。来年について「しばらくは同じ状況が続くが、(原発の再稼働で)健全経営に戻ることを期待したい」と述べた。
中断している太陽光など再生可能エネルギーの買い取り契約の再開には、「国へ12月初めに再生可能エネルギーの受け入れ可能な数値を提出したい」とし、国の検証作業を経て導入可能量を確定し契約を再開するとしている。中断した10月1日以降に6万1000キロワット、1160件の申し込みがあり、四電は回答を保留している。愛媛県分の保留は2万6000キロワット、330件。