四国タオル工業組合(愛媛県今治市、近藤聖司理事長)は17日、今治市東門町5丁目のテクスポート今治で定例理事会を開き、パリ同時多発テロを受け、来年1月に予定していたパリでのアンテナショップ開設計画の中止を決めた。安全確保のめどが立てば、時期をずらして開設を再検討する。
 組合は2015年度事業として、生活水準が高く購買力のある欧州での販路拡大を目指し、海外初となるアンテナ店開設を計画。パリで開かれるインテリア雑貨の国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に合わせ、1月21日から8週間の期間限定で、ルーブル美術館近くの店舗を借りて今治タオルのPRや販売を行う予定だった。
 店舗はテロの被害を受けた劇場から約4キロの距離。11月上旬には、近藤理事長らが今治タオルのブランド化を手掛けたクリエーティブディレクター佐藤可士和さんとともに現地を訪れ、準備を進めていた。