愛媛県松山市道後湯之町の道後商店街アーケードに19日、道後地区出身で絵手紙作家の小池邦夫さん(74)=東京都狛江市=の作品の言葉をしたためた垂れ幕などが設置された。
 ボランティアでつくる「小池邦夫ことばのまちづくり実行委員会」が企画。「あったまろ~ど」と銘打ち、観光客らが心温まる一言を鑑賞できるまち歩きを提案している。
 アーケードには「あせらないけどあきらめない」「心が笑えば字も笑う」などと記した垂れ幕28点や、小池さんの絵手紙のボード4点をつるした。市内の愛好者による絵手紙も展示している。
 設置を記念した式典で「私は道後温泉のような仕事をしたかった」と記されたボードを除幕。小池さんは「手書きで一人一人の心を温めたいと思ってきた」とその意味を解説した。
 子規記念博物館(松山市道後公園)では小池さんを講師に絵手紙の講座があり、320人が参加。日本郵便四国支社から小池さんへ、17日に発売された小池作品のオリジナルフレーム切手が贈られた。