愛媛県内最大のユズの産地、鬼北町で収穫が最盛期を迎えた。生産者は爽やかな香りが広がる園地で、黄色く色づいた果実を丁寧に摘み取っている。
 晴天に恵まれた12日、上鍵山の城平正文さん(65)方では午前7時半から作業を開始。暖かな日差しを受けながら、親戚や近所の人ら5人で、はさみを手に次々と切り取った。
 JAえひめ南によると、鬼北、松野両町では約600戸が計90ヘクタールで生産。今年は9月ごろの雨が少なくサイズは小ぶりだが、酸味や香りは良好な出来で、前年比1.5倍の約1500トンの収穫を見込んでいる。