吉田高生2人、建築配管3級合格 県内高校生初
愛媛県宇和島市の吉田高校機械建築工学科3年の田鹿一樹君(18)と中田健太君(18)がこのほど、厚生労働省の技能検定で、県内の高校生で初めて建築配管3級に合格した。2人は「難関に挑戦し合格できたことで、自分の成長を実感できた」と話している。
技能検定はものづくり技術の向上などを目的に年2回実施。機械や木工、造園などの128職種で3級から特級まであり、合格者は技能士の国家資格を得る。
建築配管3級は学科と実技があり、高校生にとって授業だけでは難しい内容。2人は2013年度後期を受検。約3カ月間、指導教諭が用意した過去問題やテキストを使い、学校と自宅で学科の勉強に励んだ。
田鹿君は「開き直って平常心でできたのがよかったのかもしれない」、中田君は「型通り組み立てたが自信はなかった。何事も諦めてはいけないと思った」と振り返った。西岡誠教頭は「経験ある社会人に交じって合格した努力をたたえたい」と話した。