台湾ビジネスセミナーが5日、愛媛県松山市湊町7丁目の市総合コミュニティセンターであった。地元製造業や金融の関係者ら約30人が参加し、2014年に台北市にオープンした松山産品の販売店「168(いろは)プレイス」を通した販路拡大などを学んだ。
 セミナーは、松山市や中小企業基盤整備機構四国本部などが開催。市によると、市は台湾と観光や経済面で交流を深めているほか、台湾にはアジア諸国に販売網を持つ企業も多く、輸出・進出先として有望という。
 「いろは―」の運営会社マジカルサイト台湾(台北市)の松本真司社長は、買い取りや委託による販売の仕組みなど店舗活用方法を説明。「手作りや素材を大切にした大量生産が難しい商品もブランド力を高め、収益を確保したい」と述べた。店舗を活用した市場調査やカフェの開設などにも触れ「日本と台湾の人が集い相互理解を深める場にしていきたい」と語った。