参院選、松山市の18歳投票率44.76%
国政選挙で初めて「18歳選挙権」が適用された10日投開票の参院選で松山市選挙管理委員会は28日、愛媛選挙区の年代別投票率を公表した。18歳の投票率は44.76%、19歳は34.07%。18歳の中で高校3年生世代は66.97%と、全体の54.15%を大きく上回った。
高3世代は1998年4月2日~同7月11日生まれ。18歳の有権者4996人のうち1423人を占め、投票率を押し上げた。市選管は「高校生は学校での主権者教育の効果や家庭での会話などから、投票所へ足を運びやすい環境だったのでは」と分析。一方、高3世代以外の18歳、19歳は大学進学や就職で転居し住民票と実際の住所が違う場合があるなど、投票のハードルが上がりやすいとしている。
近年の各種選挙では、若年層の低投票率が課題になっている。今回の参院選でも20代前半から70代前半まで年代が上がるほど投票率は高くなっているが、18~19歳は39・37%で20代を上回った。