瀬戸内しまなみ海道の開通で人通りが減った大山祇神社の参道(愛媛県今治市大三島町宮浦)にかつてのにぎわいを取り戻そうと、伊東豊雄建築ミュージアム(同市大三島町浦戸)主催のワークショップが9日、参道沿いの空き地であり、市内と東京都の小学生30人が、伊東さんら建築家のアドバイスを受け、思い思いの「子ども基地」作りを楽しんだ。
 ワークショップは伊東さんと建築家小森陽子さん(29)=東京都=が講師となり、参道のガイドをする今治北高校大三島分校の生徒らもサポート。6班に分かれた子どもたちは、竹の骨組みを色とりどりの布で覆って屋根を作り、訪れた人と会話や飲食をする光景を思い描きながら基地作りに挑戦した。
 完成後は班ごとに作品を発表。ひし形に竹を組み全体をダイヤモンドに見立てた基地や、屋根を半分にして景色を眺められるようにしたり、段ボールの卓球台を置いたりした班もあった。