原爆のむごさ伝える 「原爆と人間展」・今治
市民有志でつくる今治非核平和都市宣言推進実行委員会主催の「原爆と人間展」が24日、愛媛県今治市常盤町3丁目の今治商店街案内所「ほんからどん」で始まった。戦後70年で風化が懸念される中、原爆投下直後の写真やイラストなど約40点が核兵器の非人道性や平和の尊さを訴えている。
背中全面が真っ赤に焼けただれた少年の写真には「病院に運ばれた少年はあまりの苦しさに何度も『殺してくれ!』と叫びました」と解説が添えられ、想像を絶する痛みが伝わってくる。黒い雨が降りしきる中、家路を目指す人々を描いた絵には「やけど一つなかったいとこが1カ月後、高い熱が出て髪の毛が抜け、体中に斑点が出て、結婚まもない若妻と赤ん坊を残して亡くなってしまいました」と遺族の苦しい胸の内がつづられている。
展示は26日までで、午前10時~午後9時(26日は午後4時)。