愛媛県愛南町御荘平城の「南レク宇和海展望タワー」(高さ約107メートル)の回転昇降式展望室が頂上付近で停止し乗客ら4人が約2時間半閉じ込められた事故で、異常の原因は、展望室の駆動モーターのブレーキを動かす電気回路の故障である可能性が高いことが19日、施設を運営する南レク(宇和島市)の調査で分かった。
 南レクによると、展望室は通常、高さ100メートルの頭頂部でブレーキをかけ約2分間停止した後、降下させている。事故当時、ブレーキの作動に必要な「整流器」と呼ばれる回路の一部が破損して通電せず、ブレーキが開放されずにかかったままの状態になっていた。