西条高校(愛媛県西条市明屋敷)の創立120周年を記念し、西条市長や第4代国鉄総裁を務めた十河信二氏(1884~1981年)が生徒時代、正門の大手門の上に作った地球儀を復活させようと、美術部の女子生徒3人が奮闘している。11月5日の記念式典で、大先輩の志を継ぐ直径1.8メートルの巨大な姿が、門の上にお目見えする予定だ。
 制作に励んでいるのは、1年生の杉田晴那さん(16)と高林彩花さん(15)、中山優衣さん(16)。
 同校によると、県尋常中学校東予分校時代に入学した十河氏は1898年、校舎新築の式典で地球儀を大手門の上に据え、「この門をくぐる者は世界を背負って立つべきである」との言葉を残したという。グローバルな人材育成を目指す西条高は、この言葉を継承しようと、美術部に地球儀の制作を提案した。