愛媛県松山市大可賀3丁目に大規模木質バイオマス発電所の建設を計画している「エネ・ビジョン」(名古屋市)の森田孝社長は30日、県庁で記者会見し、建設計画を正式発表した。建設や運転は今年1月に設立した子会社「えひめ森林発電」(松山市、職務執行者・森田社長)が担い、十数人を新規雇用する。
 計画によると、建設地は化学工場跡地の2万8千平方メートル。発電所の出力は1万2500キロワット、年間発電量は一般家庭2万4千世帯分の使用量に当たる8万7千メガワット時。2018年1月ごろの営業運転開始を目指し、売上高は年22億円程度を見込む。
 エネ社がバイオマス発電所を手掛けるのは島根県に次いで2カ所目。森田社長は愛媛を選んだ理由について「森林が豊富で、他に計画する事業者がいなかった」と説明した。