愛媛県の松山城や青森県の弘前城など江戸時代以前に建てられた天守が残る国内12城が連携して城の魅力を発信しようと松山市は28日、青森県弘前市が提唱する「現存十二天守同盟」に加わった。
 同盟は、弘前城が今夏、天守を浮かせて移動させる約100年ぶりの「曳屋(ひきや)」を伴う石垣修理を行うことを機に、国内外から12城に観光客を呼び込もうと計画された。弘前市の担当者が、5月の姫路城を皮切りに各地を回り、加盟を促している。松山城は8城目。
 28日は弘前市の蛯名正樹副市長が陣羽織姿で松山市役所を訪問。「心を一つに庭園を含めた城の良さを発信していきたい」と野志克仁市長に加盟を呼び掛け、9月に計画している天守を引っ張るイベントへの招待状を手渡した。