4月に大地震が起きたネパールの子どもたちを勇気づけようと、愛媛県久万高原町露峰の父二峰小学校の児童約30人が9日、ネパール出身で現地の被害状況を調査している愛媛大大学院理工学研究科准教授のネトラ・プラカシュ・バンダリさん(45)に、手作りの応援旗を託した。ネトラさんは19日からの現地調査に合わせ、震源地近くの小学校に旗を贈る。
 父二峰小では今年2月、近くの住民と親交のあったネトラさんを講師に招き、防災教室を開いていた。その約2カ月後に起こった大地震。児童は「何かできることはないか」と考え、言葉が通じなくても気持ちを伝えられるようにと、応援旗を作ることにした。
 5月中旬に全学年が参加し、横2.3メートル、縦1.6メートルの白い旗に手形を押した。中央には虹で結ばれたネパールと日本の国旗。現地の言葉で「共に生きるために」とメッセージも添えた。
 9日は、6年竹林悠斗君(11)が「僕たちが心を込めて作った旗です。ネパールの人たちに届けてください」と、ネトラさんに応援旗を手渡した。