別子銅山や市之川鉱山の資料紹介 西条で企画展
日本三大銅山の一つだった旧別子銅山(愛媛県新居浜市)や、国内有数の「輝安鉱」の産出量を誇った旧市之川鉱山(同西条市)などの関連資料を集めた企画展が2日、西条市大町の西条図書館で始まった。両鉱山の写真パネルや鉱石など計約140点を展示。このほど発見された、西条市丹原町出身の日本画家・武田耕雪(1889~1973年)が旧別子銅山の製錬所があった四阪島の昭和初期の姿を描いたとみられる絹絵も公開されている。20日まで。
企画展は、県東予地方局が2011年度から県内外で毎年10回程度開催。今回は、四阪島の絹絵や、美しい光沢で世界を魅了してきた旧市之川鉱山の輝安鉱の結晶を初めて展示した。
会場には、江戸時代に長崎の出島で諸外国との交易に使われた棹銅(さおどう)の再現品のほか、1893(明治26)年に開通した日本初の山岳鉱山鉄道「別子鉱山鉄道」や、煙害対策として四阪島に移転した製錬所の1906(明治39)年ごろの写真などが並ぶ。