愛媛県西条市丹原町鞍瀬の磐根神社で1日、年始めに住民らが大笑いする「初笑い」があった。吐く息が真っ白に凍る冷え込みの中、帰省中の親子連れや高齢者など約90人の軽快な笑い声が山あいに響いた。
 住民によると、初笑いは1947年に終戦後の地域を元気にしようと始まった。
 1日は住民らが本殿の周りに次々に集まり、「明けましておめでとう」「今年も寒いね」と声を掛け合いながら火鉢などで暖を取った。初笑いが始まるころには本殿に入りきらないほどの人数に。2代目指揮者の渡辺昭美さん(75)が扇を持った両手を広げると、全員が「わーはっはっはっ」と声をそろえ、9回にわたって大笑いした。