分水反対の提言書、市などへ提出 松山の市民団体
愛媛県松山市が進める県営黒瀬ダム(西条市)の水を利用した松山分水構想に対し、市民グループ「夢工房まつやまの水」(松山市、秋本勇代表)が9日、独自試算の水需給予測に基づき「(新たな)恒常水源建設の必要性はなく、将来世代に無駄な施設になる」などと分水に反対する提言書をまとめ、市と市議会水資源対策検討特別委員会に提出した。
提言書では、市が長期的水需給計画で1日最大給水量として示した18万8600トンは、2009~13年の平均実績値より3万6600トン多いと指摘。08年以降の1日平均給水量は13万7000~14万2000トンで、計画で示した10年に1度の渇水時の1日供給量14万700トンと同程度とした。さらに、33年以降は需要量が供給量を下回り、水不足の心配はなくなると主張した。