愛媛県宇和島市三間町是能の旧庄屋毛利家屋敷(市指定文化財)で23日、恒例のつるし柿作りがあった。約1200個の果実でできた「黄色いすだれ」が江戸時代に建てられた屋敷を彩っている。
 屋敷の保存活動などに取り組んでいる「毛利家を守る会」(安岡賢司会長)が1999年から毎年行っている。23日は会員ら約40人が作業に汗を流した。
 会員らは、屋敷の庭でアタゴガキの皮を包丁などで丁寧にむき、殺菌や汚れを落とすため熱湯に浸した。三間産のもち米のわらで手作りした縄に柿を結び、次々と軒下の竹ざおにつるした。
 つるし柿は12月末ごろに出来上がる見込みで、道の駅「みま」で販売する。