写真が物語る震災被害 今治でパネル展
愛媛県今治市別宮町1丁目の市民会館で東日本大震災のパネル展が開かれており、現地の写真などを通じて4年間の復興の歩みやボランティア活動の様子がうかがえる。13日まで。
がれき撤去など被災地支援に取り組んでいる今治市のNPO法人「NPO今治センター」と「ホッと今治実行委員会」の活動が約10枚のパネルで紹介されている。
センターのメンバーが2011年3~6月に宮城県沿岸部を訪れた際の被害状況をまとめた地図には、津波到達時間で止まったままの高校の時計や、海水で水没した住宅などを撮影した写真17枚が並び、被害のすさまじさを物語っている。
実行委が震災1カ月後と15年2月に福島県沿岸部を撮影した写真を比較すると、がれきや建物が撤去され、道路の整備も進む一方、家屋は再建されておらず、住民の生活がまだまだ通常に戻っていないことが分かる。