ござれござれ、内子座狂言―。大蔵流狂言師茂山千三郎さん(51)=京都市=の指導を受けてきた愛媛県内子町の児童28人が7日、内子座(同町内子)で狂言3曲と小舞(こまい)を披露。おなかから出る大きくかわいらしい声で桟敷席を沸かせた。
 2016年2月の内子座創建100周年に向けた町事業の一環。狂言の文化を町に根付かせようという取り組みで、児童は昨年5月から千三郎さんの本格的な指導を受けてきた。
 児童が演じたのは、「しびり」「口真似」「菌(くさびら)」の古典3曲。ほのぼのとした筋書きを児童が丁寧な言葉で進める姿はどこかほほ笑ましく、見物客から「ワハハ」と笑いが続いた。