内子座から夢舞台へ 内子高卒業式
愛媛県内ほとんどの高校で卒業式があった1日、内子高校が地元内子町内子の伝統的芝居小屋「内子座」で初めて式を行い、1階桟敷席の卒業生118人が、花道を歩いて高校生活の最後を飾った。
体育館が耐震化工事で使えなくなる見込みだったため、高校が代替会場に選んだ。在校生に保護者、来賓ら約500人が出席し、2階席まで埋めた。
堀川映子校長は「それぞれの夢へ、人生の花道を歩んでいくことを期待している」と式辞。卒業生代表の高橋楓果さんが答辞で、黒板の落書きや冬場の部活動でのしもやけなど、高校生活の一ページを挙げると、内子座の舞台に思い出が浮かび上がるようで、すすり泣く声が続いた。高橋さんも声を詰まらせ「内子高校が大好きです」と締めくくった。