愛媛県地域交通活性化推進会議(柏谷増男会長)の2016年度初会合が17日、県庁であった。人口減少などを背景に縮小傾向にある県内交通ネットワークの活性化に向け、まちづくりなどと一体になった「地域公共交通網形成計画」の策定を県に要請した。
 「―形成計画」は14年に地域公共交通活性化再生法が改正されたことを受け、全国の自治体で策定の動きが広がっている。まちづくりと連携して、地域の公共交通ネットワークを再構築するのが計画のポイントで、国土交通相が計画を認定して実現を後押しする。
 17日の会合では、県交通対策課が県内のバスや鉄道、航路の現状を示し「このままでは広域交通ネットワークの縮小・崩壊が避けられない状況になりつつある」と報告。委員からは「交通だけでなく地域づくりの問題として本腰を入れないと解決できない」「大胆な計画を作らないとじり貧になる」といった意見が相次ぎ、行政主体による計画策定を求めた。