2005年3月に愛媛県の旧八幡浜市と保内町が合併して誕生した八幡浜市の市制施行10周年を祝う記念式典が9日、同市保内町宮内の市文化会館「ゆめみかん」であり、市民や関係者ら約330人が市の歴史を振り返り、今後のあり方を考えた。
 式典では、大城一郎市長が「次なる挑戦への10年が待ち受けている。今まで以上に魅力ある地域創生への取り組みを進めなくてはならない」とあいさつ。来賓の中村時広知事は「10年の歩みは市の素材を八幡浜市、保内町の皆さんが共有して刻んできた歴史でもある。心から敬意を表する」と述べた。
 12年に国の重要文化財に指定された日土小学校校舎を手掛けた設計士・松村正恒氏(1913~93年)に名誉市民の称号を授与。松村氏の長男正基さん(70)=松山市鷹子町=が名誉市民章を受け取った。