全国学テ正答率 愛媛6位 小6・中3 全教科平均上回る
文部科学省は29日、小学6年と中学3年の全員を対象に、4月に実施した2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。愛媛県内公立校の平均正答率は小中学校とも全国6位となり、全教科で全国平均を上回った。県教育委員会は県学力向上5カ年計画(12~16年度)で目標に掲げた「全国10位以内」を最終年度に達成。「取り組みに一定の成果があった」としている。
県内では、小学校278校(特別支援学校小学部2校を含む)の約1万1000人と中学校136校(中等教育学校3校、特別支援学校中学部3校を含む)の約1万1000人が対象。
教科別の平均正答率は、小学校が国語A74%(全国16位)▽国語B61%(4位)▽算数A81%(4位)▽算数B49%(7位)。中学校は国語A77%(5位)▽国語B69%(6位)▽数学A64%(8位)▽数学B47%(5位)となった。
15年度の全国順位(理科を含む)は小学校12位、中学校9位だった。
県教委は、課題だった小学校の基礎的学力が向上するなど「良好な結果」と分析。小中学校に配置した学力向上推進主任を中心とした対策、県独自の学力診断調査と定着度確認テストなどの成果と説明している。
市町別の結果は14、15両年度と同様、四国中央市を除く19市町教委が公表に同意しているという。