愛媛農業への理解を深めてもらおうと、県農協中央会が毎年製作している小学生向け副読本が発刊から15年を迎えた。温州ミカンの紹介を中心に始まったが、近年は農業全体にテーマを広げる。中央会は「農業に関心を持ち、県内産の消費拡大につながれば」と話している。
 2015年版の副読本は冊子「愛媛の食料と農業のはなし」(フルカラー、A4判、18ページ)。5年生対象に1万3500部を製作し、県や中国四国農政局松山地域センターも編集に協力した。
 冊子は愛媛がかんきつやキウイフルーツ、裸麦で収穫量日本一をアピール。果実や米麦、畜産、野菜の分野ごとに作付け面積や収穫量、主な産地などのデータを掲載した。コメ作りの流れもカレンダー形式で分かりやすく取り上げている。