愛媛県西条市大保木の極楽寺で12日夜、先祖や故人を弔う万灯会があり、檀家(だんか)らは、優しく光を放つ灯籠が並ぶ幻想的な境内で故人に思いをはせ、静かに手を合わせた。
 万灯会は40年近く続いており、戦後70年の今年は、戦争や災害で亡くなった人も弔った。読経の声が響く中、7月から準備してきた約2500台の灯籠に明かりがともると、境内は厳かな雰囲気に。灯籠に浮かび上がった故人の名前を見つけた家族連れらは「おじいちゃんが呼んでくれたんだね」などと語り合った。